「気が置けない」を間違って使ってませんか?
こんにちは。絶賛日本語勉強中のケイシー・パパでございます。
全国的に雨の日が増えてきましたね。そろそろ梅雨入りでしょうかね。
さて、今日は「気が置けない」の意味についてです。
みなさん一度は耳にしたことがある「気が置けない◯◯」。
気が置けない関係、気が置けない仲、気が置けない人といったように、
人間の気持ち、関係を表す言葉ですね。
けれども、使っていたり、聞いたりしたとき、一瞬迷いませんか?
気が置けない仲 = 気を使う関係だっけ?使わない関係だっけ?といった感じに。
最近は慣れましたが、ぼくも昔は間違って理解していました。
そして「気が置けない」の意味は
「気を使わない」が正解です。
あなたは間違って使っていませんでしたか?
辞典などで調べると
気が置けないとは、遠慮したり気遣ったりする必要がなく、心から打ち解けられるさま。
と書かれています。
誤用されている原因としては、「物を置けない」といった不可能をイメージさせるからかと。
この「置けない」の反対は「置ける」、その「置ける」は自発的な「置く」の活用形式を変えたものなんです。(この記事で活用形式まで詳しく話すと、大変なことになりますので割愛させていただきますが、)
「置けない」=「置くことができない」といったように「可能」の意味ではなく、本当は「置けない」=「置かない」の意味なんですね。
「気が置けない」=「気を置かない」=「気を入れない」=「気を使わない」
と考えると筋が通りますね。
ぼくの感覚値ですが、この「気が置けない」はかなりの割合で誤用されてます。
「あの会社の部長と、うちの社長は気が置けない仲で、同じ空間にいるとピリピリするから気をつけて」と部下を混乱させる上司がいるかもしれません。
「仲いいのか悪いのか分かりませんがな!」と突っ込んでみてはどうでしょうか。