auのCMでも使われている「抱腹絶倒」と意味と解説
このブログが月間18,000 PVを超えてびっくりしているケイシー・パパです。
意外と見られてるんですよ、このブログ!
さて、今回の気になる日本語は「抱腹絶倒(ほうふく)」。
文字の意味からすると、火曜サスペンス劇場で無名の俳優さんが刺されたあとに腹を抱えて倒れてるような感じがイメージできますがどうでしょう。
今回、この「抱腹絶倒」が気になったきっかけはauの高杉くんのCMです。
高杉くん役の神木隆之介くんが
「大画面のスマホで見るNETFLIXに抱腹絶倒だよ」と会話の中で言ってますね。
正直いうと「ほうふくぜっとう」という言葉を初めて聞いたような気がします。
抱腹絶倒の意味
「腹を抱えてひっくり返るほど大笑いすること」
とのことで、火曜サスペンスの被害者のようなシーンではありません。
お笑い番組や、面白い話を聞いて腹を抱えながら笑っている様子ですね。
抱腹絶倒の使い方・例文
例文1)Aさんの話が面白すぎて抱腹絶倒。明日は腹筋が筋肉痛だなきっと。
例文2)Bくんが抱腹絶倒、大笑いしていました。
抱腹絶倒の類語
・腹筋崩壊
・大爆笑
・笑いの渦
・呵呵大笑
抱腹絶倒の語源
語源は『史記・日者伝』に「腹を捧えて大笑す」と書いてあったことからだそうです。なので本来は「抱腹絶倒」ではなく「捧腹絶倒」だったようですね。
さぁ、皆さんも抱腹絶倒するくらい笑いながら過ごしてみましょう!笑
「獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)」の意味と語源と使い方
約2ヶ月ぶりの更新です!
ケイシー・パパです。
今回は「獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)」です。月9ドラマの「SUITS 」の中で出た知らない言葉だったので調べてみました。
獅子身中の虫
獅子身中の虫の語源
単刀直入に言うと「寄生虫」です。獅子の身体の中に入った寄生虫が体内に寄生して、獅子を死に至らしめたことが語源のようです。「獅子心中の虫」と誤った使い方が多いようですが、正しくは「獅子身中の虫」です。
獅子身中の虫の意味
「仏徒でありながら、仏法に害をなす者」
「組織の内部にいながら害を及ぼす者、恩を仇で返す者、裏切り者」
獅子身中の虫の使い方
「会社の同僚と思っていたのに、他社に情報を回す獅子身中の虫だった。」
要するにスパイ、裏切り者といった解釈でよさそうですね。
高級店に「敷居が高い」とか使ってませんか?敷居が高いの本当の意味
こんばんは。
10日目の投稿、ケイシー・パパです。
疲れていて書こうか悩みましたが、書きます!2桁連続投稿は初です!書き続けます。
今日は「敷居が高い」の意味です。
「敷居が高い」も先日の「「破天荒」の意味を日本人の6割が誤解している!?破天荒の意味と使い方。 - ケイシー・パパの日本語学習帳。」と同じように、誤った意味で広まっている言葉のひとつです。
本来の「敷居が高い」の意味
日本人の多くの人が敷居が高いのことを「高級で、上品で入りにくいお店」のことを「敷居が高いお店」なんて表現したりしますが、これは間違いです!本来の意味は「相手に不義理なことをしてしまい行きにくい」といったときに使います。
敷居が高いの例文
(例文)
A君に借りてたCDを壊してしまったからA君の家の敷居が高い。
日本語って難しいなぁ。
ケイシー・パパ
「破天荒」の意味を日本人の6割が誤解している!?破天荒の意味と使い方。
こんにちは。
9日目の投稿で自己記録更新中のケイシー・パパです。明日には大台二桁!!更新しますよー!
さて今回は「破天荒」。
正直いうと本当の意味を知って僕も驚きました。文化庁の調査によると僕のように間違って覚えている日本人はなんと6割超え。
「破天荒」はむしろ間違った意味の方が正しいんじゃないの?と思ってしまうほどですね。
この記事では「破天荒」の本当の意味と、使い方を解説していきます。
「破天荒」の意味
破天荒と聞いて「人生に波乱が多い」といったイメージで覚えている方が多いのではないでしょうか。しかし、本当の意味は
「今まで人がなし得なかったことを初めて行うこと」「前人未到の境地を切り開くこと」という良い意味なんです。
まさかですよね。
成功者はいろんな失敗をしているので、間違った「人生に波乱が多い人」というイメージがついているのかもしれません。また「乱暴者」のようなイメージもついてしまっているようです。
類語としては「前人未到」「前代未聞」といったところでしょうか。
ほぼ違う意味ですね。
「破天荒」の使い方
(例文1)
彼はこの初めて満点で⚪︎⚪︎大学に合格した破天荒な生徒だ。
(例文2)
このプロジェクトは次の時代にむけて破天荒なものになった。
今まで僕が使っていた「破天荒」は何なんだろうと思うほど使い方が違います…
まとめ
「破天荒」と聞いて「波乱が多い」「ろくに仕事もしない乱暴な人」のような悪いイメージで誤用されていますが、本来は「誰も出来なかったことをやり遂げる」という良いイメージなんですね。
なんでこんな風に使われるようになったのかなぁ。
「前人未到」より「破天荒」の方が分かりやすい➡︎前人未到が使われる➡︎破天荒使われない➡︎久々に破天荒が使われたら誤用された➡︎誤用の嵐。
といった流れなんでしょうか。知ってる人は教えてください。
日本語は深いなぁ。
ケイシー・パパ
出鼻をくじく?出端をくじく?どちらが正しいのか徹底解説
こんにちは。
簡単な記事ではありますが、8日連続という自己記録更新中のケイシー・パパです。
この記事を読んでいるということは、「でばなをくじかれた」の言葉に疑問を持たれたこととお察しします。
意味は「何かのやりはじめのときに邪魔が入り、中断を余儀なくされる」ということで、おそらく誤用している方は少ないかと思います。
出鼻をくじくのほかに「出端をくじく」という言葉がある
しかし問題は漢字と読み。調べて行くと「出鼻をくじく」ともうひとつ「出端をくじく」という言葉があります。
どちらも上記の意味で使えるのですが少し紛らわしいですね。
それぞれの正しい読み方
「出鼻をくじく=でばなをくじく」
「出端をくじく=ではなをくじく」
このように「ば」と「は」が違います。
(「端」っで「はな」ってちょっと読み方に無理があるような…)
なんと同じ意味なのに漢字が違い、読み方に関しては濁音違い。
なんとも紛らわしい!
「出鼻」と「出端」のそれぞれの意味を広辞苑で調べてみた
出鼻
(1) 山の端または岬などの突き出たところ。
(2) (→)出端(ではな)に同じ。
出端
(1) 出たばかりの時。でぎわ。「―に客が来る」
(2) 物事の第一歩。しはじめ。でだし。出鼻。
んんん…
出鼻=出端
出端=出鼻
意味をシェアしてしまってる。笑
でもそれぞれ(1)の意味で見ると「出端」の方がニュアンスが近い気がします。
そしてもう一つ「出花」という言葉もありました。意味は
出花
(1) 番茶・煎茶の、初めて湯を注いだばかりの香味のよいもの。いればな。にばな。「鬼も十八、番茶も―」
(2) 物事の初めのすぐれてよいころ。
どちらかというと「出鼻」よりも「出花」の方が近い気も…
まとめ
「出鼻をくじく」と「出端をくじく」はどちらを使っても問題ないとのことですが、元をたどると「出端をくじく(ではなをくじく)」が正しそうですね。常用漢字表の読みで「端」を「はな」と読ませていないため、誤用されていた「出鼻」が主になってきたのではないかと推測しています。
日本語って深い!ケイシー・パパ